霊猫あーちゃんとの生活 #001

グリーフという言葉があります。直訳すると『深い悲しみ』『悲嘆』と言う意味です。これは大切な人との死別、別離、もちろんペットとの別れにも使うことができます。死は肉体を纏って生きている以上、絶対に避けて通れません。霊魂学を学び霊的修行者として日々、自身の霊的な本性や過去世の霊的カルマと向き合っている者はおそらくグリーフケアは霊的な知識がない者と比較するとはるかに上手く処理出来るはずです。グリーフと同じ意味で使われる派生語としてアンティシパトリー グリーフと言う言葉もあります。

これは大切な人やペットがこの世から居なくなってしまうことが確実になったときにグリーフと同じ精神的なダメージを負ってしまう状態を表した言葉です。簡単に言うとまだ死んでいないのに死んだことを想像して、もう悲みに暮れてしまうと言うことです。本当に人にとっては死別と言うのは一大事なのですね。ただ霊魂学を学び実施する者はこの段階であればまだ出来ることはいくつかあります。なんとか愛する者の魂を地獄の様な下層幽界に落とさず、天国とは言わないまでも怖い想いをしない世界に行ってもらえたら自分が他界し魂(幽体)の存在になったときに望めば逢いに行けるんです。

私が強く、強く申し上げたいのは霊魂学を学んで下さい。そして〈神伝の法〉を実践して下さい。そしてその後にあなたの愛する人に霊魂学を伝えて下さい。〈神伝の法〉があることを教えてあげて下さい。今現在の霊的状況では〈神伝の法〉を学んだ者同士でしか死後再会することは絶望的です。これは真実です。あなたが下の世界に堕ちてしまった後では、全知全能の神様でさえ助けることが出来ないのです。もう都合の良い自分だけの神様に祈るのはやめましょう。

 

ブゥは本当に特別な猫でした。ブゥが死んでしまったその日から私が会社から帰って来て「ニャー ニャー」鳴いて迎えてくれる猫は居なくなりました。当たり前の話なのですがそれが不自然でなりませんでした。そしてあれだけブゥと行動を共にしていた栗頭もその日を境に全く姿を現わすことがなくなってしまいました。もう直ぐブゥが死んでから2年の月日が経ちますが栗頭はおろかブゥの母親、兄弟も含めて1度も姿を見ていません。勿論、野良猫がうちの庭に全く来ない訳ではないのですがまるでブゥの存在が最初からなかったかの様にブゥと関係があった猫達も忽然と姿を消してしまいました。後で懇意にしている獣医さんに聞いたところ伝染性が強く急速に悪化する。猫の伝染病もあるそうです。

猫の毛はとっても撫で心地がいいです。犬派の方には申し訳ありませんがどんなにシャンプーしてトリートメントをしても犬は猫の毛の触り心地に敵いません。それは毛の質が猫と犬とでは全く違うからだそうです。ブゥが死んでから猫を撫でたいと何度も思いました。ふと、あの気持ち良さを味わう為にまた猫を飼ってみようかなと考えたこともありましたがその都度、ブゥ以上の人懐っこい猫などこの世のどこにも居ないと思い自分は猫が好きだったのではなくブゥが好きだったのだと改めて感じていました。ブゥの代用品としてブゥと性格も姿形も違う猫を飼うという選択肢は全くありませんでした。

 

ー  あーちゃんとの出会い  ー

ブゥが死んでから1ヶ月以上経過し年が明けて2017年になりました。もう正月気分も抜け、世の中も通常通り動き出した頃でした。私はいつも夕食はテレビのニュースを見ながらとっています。その都度、この事件は絶対に邪霊が関与して起こした事件だの事故だのと母親に話ながら食事をするのが日課でした。実際、霊的障害や本人の過去世の心情が甦って起こしたと解釈出来そうなニュースのなんと多いことか、まあ母親も私の扱いには慣れたもので上手いこと相づちをうって合わせますから私は喋りながら食事をするのが常でした。全国ニュースを15分くらいやると今度は地方局のローカルニュースを放送します。そこでその日放送されたのが地域に新しく譲渡型保護猫カフェが出来たというニュースでした。

ここで簡単に譲渡型保護猫カフェの説明をさせて頂きます。猫カフェというのはかなり認知度が高くなっていますので分かりやすいかとおもいますが猫と触れ合いながらお茶を飲む喫茶店のことですね。時間料金だったりお茶の料金に含まれていたりと色々な形態がある様ですがこの場合は店にいる猫は完全にホストの役割です。お店の目的は猫目的のゲストからお金をもらうことでメイドカフェの猫版という感じでしょうか日本が発祥の地で猫カフェ目的の外国人観光客もいるという話ですからまさにアイデア商売ですね。

これに対して譲渡型保護猫カフェというのは猫に触れ合えるという点では同じなのですがお金を稼ぐことではなく猫の里親探しが目的です。ここで触れ合える保護猫とは人に捨てられたり事情があって飼育が難しくなった猫を保健所や直接持ち込まれるかたちで医療や飼育のサーポートをしつつ里親とのマッチングを目的とする施設です。運営費は殆どの場合、寄付やオリジナルグッズ販売で賄われています。勿論、里親にはなれない事情のひとも入場料(募金)を払えば色々な猫と触れ合えることも出来ます。

ブゥを飼う前の私なら「ふーん」程度の興味しか示さなかったでしょうが一瞬映った映像で目が釘付けになりました。[キジトラ柄の猫がいっぱい居たんです]キジトラといえばブゥと同じ模様です。ハッとしてニュースに見入ってしまいました。実を言うとこの時の映像にあーちゃんが映っていたのです。何故それが分かったのかと言うとこの保護猫ハウスの後追いニュースが後日(2〜3ヶ月後くらい)流されました。そこで今回と同じ映像が流れたのです。もうその時はあーちゃんはうちの子になっていましたからそれで分かったという訳なのです。飼い主は自分家の猫の模様は絶対に間違えませんから

あーちゃんカメラ目線で映ってました。

続く

byゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 #001」への6件のフィードバック

  1. 読んでいただけでブゥに情が湧いておりました。
    栗頭も気になります。

    霊猫あーちゃん、いよいよ本編ですね。
    ゆたんぽさんが元気になって何よりです。

    • 私もブゥの話を続けたかったのですが投稿を開始した時からブゥの結末は決まっていましたので若干の心苦しさはありました。でもあーちゃんとの性格の比較から書いていないエピソードの回想はまだあります。

      栗頭は私も又、再会してみたいですね! 今も何匹かの野良猫は来ていますが栗頭ほどのパンチのあるキャラクターはいませんので

    • 映ったと言ってもその他のキジトラと一緒に一瞬でしたから、飼い主と関係スタッフしか判りませんね。
      でもあーちゃんに間違いありませんでした(笑)

  2. いよいよ、あーちゃんの登場が近いですね!
    ペットロスの経験はありませんが、自分の責任も感じてしまうでしょうし、色々な意味で辛いのだろうなと想像します。
    そういう経験を機に契山館に出会う方が増えれば、ペット達も報われるのかなと思いました。

  3. 本音を言えばペットの寿命が尽きる前に全ての飼い主さんが霊魂学を学んで欲しいですね!
    そうすればペットロスやグリーフケアが全く変わってきますよね。

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