イタリアこぼれ話(16)「イタリアの郵便事情」

日本でも、通常の郵便物の土曜日の配達が中止されたり、配達までの所要日数が、1日程度増加することになるそうですが、イタリアの郵便事情は、どうなのでしょうか?

これは20年以上前の話ですので、現状とは違うかもしれませんが、イタリアの郵便事情は、日本と比べて、かなり悪いと言えます。

たとえば、市内や近郊への郵便物は3~4日、国内遠方へは1週間程度かかるのが普通だったような記憶があります。

一度、速達で出した国内郵便が、配達されるまでに2週間かかり、期限に間に合わなかったことがありました。

日本からの郵便物は、早ければ航空書簡が10日程度で着くこともありましたが、通常は1ヶ月、時には2~3ヶ月かかることもありました。

日本向けの郵便物は、平均すれば10日前後で着いたように記憶していますが、なぜか時々、行方不明になって到着しないようでした。

特に注意が必要なのが、クリスマス・カードの配達が増える12月と、夏期休暇で郵便関係の職員が減る夏のバカンス・シーズンです。

クリスマス・カードなどは、相当早めに出さないと、配達は年明けなどということになりかねません。

イタリアでは基本的に、繁忙期に臨時の職員を雇うということもないようですし、どんなに仕事が溜まっていても、残業する習慣がなく、定時で帰宅するのが普通なので、仕事が遅れ始めると際限がありません。

一般的に定時に帰宅して、家族とゆっくり夕食を食べるのが普通なのです。

仕事が忙しい時には、家族との交流・団欒を犠牲にして、時には過労死してまでも仕事をこなすべきなのか?この物質界ならではの問題なのでしょうが、簡単には答えを出せないような気がします。

byなおいー

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イタリアこぼれ話(16)「イタリアの郵便事情」」への3件のフィードバック

  1. そんなに遅いんですね~^^;
    最近はネットで買う事が多いから、配達が遅いとイライラしてしまいそうですね^^;

  2. イタリア人がそれで納得しているのなら問題無いでしょうが、日本では考えられないですね。仕事より家族との時間を優先するのは大切だと思いますが、郵便物を待っている他人の家族の事情も考えた方が良いと思いますが・・・本当に難しいですね。(^^;)

  3. そんなに配達事情が違うのですね~!Σ(・□・;)
    住んでいた方ならではのお話で、興味深いです。

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