イタリアこぼれ話(その31)「イタリア人の入浴」

イタリア人の入浴の習慣は、一般に日本人とはかなり異なるようです。

どうやら、多くのイタリア人にとっての入浴は、単純に体の汚れを落とすためのもので、例えば入浴してリラックスするとか、疲れを取るというような目的意識は稀薄のようです。

それというのも、基本的にイタリア人には、浴槽に湯を溜めて浸かる、という習慣を持つ人が少ないのです。

そのためホテルでは、〈バス付き〉と表記されていても、浴槽がなく、シャワーの設備しかない部屋が少なくありません。

多くのイタリア人にとっては、浴槽内もシャワーを浴びる場所に過ぎないので、「〈バス付き〉の部屋に浴槽がない」との苦情が出ることもありません。

ですからホテル等で、どうしても浴槽に溜めた湯に浸かりたい方は、必ず浴槽付きの部屋かどうかを、確認する必要があります。

一般家庭にも浴槽がある場合とない場合があります。

ただ、浴槽があるからといって、のんびりと湯に浸かれるかというと、そうとは言い切れません。

なぜかと言うと、家庭内にあるタンク内の湯量に限りがあるので、浴槽に湯を溜めると、体を洗っているうちに、水シャワーになってしまいかねないのです。

そして、一度、タンク内の湯が空になると、再び湯が出るようになるまで、5~6時間はかかるのでした。

独り暮らしでも、そういう状況ですから、家族で住んでいたら、とても浴槽に湯を溜めることなど不可能です。

例えば、3人で続けてシャワーを浴びる時には、コインシャワーのように、1人10分程度で、急いで体を洗うしかないでしょう。

ちなみにイタリアでは、温泉入浴施設や公衆浴場を見かけることもありません。

byなおいー

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イタリアこぼれ話(その31)「イタリア人の入浴」」への3件のフィードバック

  1. 僕も普段はシャワーだけですけど、たまに浴槽に浸かるのも良いですよね~(´∀`人)
    イタリアの方は全く浸からないんですね( ̄□ ̄;)!!

  2. せめて寒い季節は暖まりたいですね。

    入浴剤もないと言うことですね(^.^)

  3. 人種とか体形とか気候とか、色々お土地柄の差があるからなのでしょうけれど、
    風呂好きなので、イタリアには住めなさそうです・・・(;^_^A

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