なおいー写真紀行第147回、海外(その47)

今回の画像は、フランス側のエギーユ・デュ・ミディ(3842メートル)と、イタリア側のエルブロンネ(3462メートル)を結ぶ3連の小型ロープウェイです。

ロープウェイで国境を越すというのも、ヨーロッパならではかもしれませんね。

後ろの山が、ヨーロッパの最高峰モンブラン(4807メートル)です。

ちなみに、モンブラン自体がフランスとイタリアの国境にあって、イタリア側ではモンテ・ビアンコと呼ばれています。

どちらも白い山という意味になります。夏でも雪が消えずに、一年中白いからでしょうか。

標高4807メートルと、富士山より千メートル以上高く、しかも北海道北部より北にあるだけのことはあります。

ちなみに、富士山頂上より高い、標高3842メートルのエギーユ・デュ・ミディには、いたる所に「走るな」との警告文が掲示されていました。

聞くところによると、走ると酸欠になって倒れる危険があるそうです。

富士山の頂上(3776メートル)の空気密度は、平地の約3分の2だそうで、これは1回の吸気で吸える酸素量が、平地の約3分の2になることを意味するようです。

エギーユ・デュ・ミディは、さらに70メートルほど高いので、平地と同様の行動を取るのは難しいようです。

私も水平に歩くのは問題ありませんでしたが、数段の階段を昇るのにも息が切れました。

それは20年以上前のことでしたが、数段の階段で息が切れるなら、私には富士登山はとても無理だと思いました。

その経験がなければ、まだ《契山館》を知らなかった私は、2001年に帰国後に、富士山の登頂を試みてしまったかもしれません。

今となっては、登らなくて本当によかったと安堵しています。

私の想像では、富士山くらいの高さが、無理をすれば、特別な装備なしに、誰でも登れてしまう限界のように思えます。

もし、富士山があと千メートル、いや500メートル高かったら、あるいは北海道にあったら、登頂に特別な装備や技術が必要になって、登山者が限定されるので、富士山が現在のように穢れることはなかったのかもしれませんね。

アルプスの画像は今回で終了です。
次回からは、北欧フィンランドの首都ヘルシンキと、エストニアの首都タリンの画像をご覧頂く予定です。

byなおいー

 

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なおいー写真紀行第147回、海外(その47)」への3件のフィードバック

  1. モンブランの名称にはそんな意味があったのですね!
    空の深い青と、白い山と、ロープウェイの赤が、綺麗なお写真です。
    次のシリーズも楽しみです(^o^)

  2. 高い所にロープウェイがあるんですね~( ̄□ ̄;)!!
    確かに、もっと富士山が高ければ、登る人が少ないでしょうね。

  3. 私は富士山に登ったことがあるので酸欠の大変さは分かります。
    もう登りたくありません(;゚ロ゚)

    確かに、富士山がもっと高ければそうなのかも知れませんね。

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