イタリアこぼれ話(その12)「イタリアでインフルエンザにかかったら」

現在、世界中で新型コロナ・ウイルスの流行が続いていますが(2021年5月記)、これは1990年代後半のイタリアでの話です。

イタリアでも毎年、冬季になるとインフルエンザが流行していました。

もっとも、その頃のイタリアでは、風邪のような症状を伴って高熱が出ると、全てインフルエンザと称していたようですので、厳密にはインフルエンザではない場合もあったことでしょう。

私は幸い、物心がついて以降は、インフルエンザにかかった記憶がないのですが、いや、より正確に言えばインフルエンザを発症した記憶がないのですが、日本では昔から、高熱が出たら、病院等で医師の診察を受けるのが普通でしょう。

ところがイタリアでは、インフルエンザにかかったと思ったら、病院には行かずに、アスピリンなどを飲んで、家で寝ているというのが一般的でした。 続きを読む