美への憧れ

私は、様々な点で能力が低く、誠に平凡で未熟な人間ですが、小さい頃から「美への憧れ」、特に美しい「声」「音楽」「景色」に対する憧れだけは、かなり強い方だったと思います。

美しい「声・音楽・景色」を求めるためなら、地球の裏側まで足を運ぶことも厭いませんでした。

結局、それが高じて音楽関係の仕事をすることになるわけですが、元々、憧れが強かっただけで、才能に恵まれていたわけではないので、音楽の基礎を習得するのに、平均の3~5倍は時間がかかってしまって、指導を担当された先生方を困惑させてしまったものです。

恥ずかしながら、その愚鈍さは、今でも全く変わっていなくて、《霊的トレーニング》の作法を覚えるのにも、やたらと時間がかかってしまいます。《指導霊》の方々には、誠に申し訳ない限りです。

さて、それでも「美への憧れ」だけを頼りに、何十年もやって来たわけですが、どんなに貪欲に「美」を求めても、決して満たされることはないのでした。 続きを読む