霊猫あーちゃんとの生活 #009

ー  あーちゃん猫又を目指して  ー

正直、動物を飼うと言うことはもっと大変なことだと覚悟していましたがあーちゃんは本当に手がかかりません。イタズラをするでもなく理解不能な行動をして困らせることもありません。

最初はこちらがまごつく行動をすることもありますがのちに「ああ、そう言うことだったのか!」とわかったりこちらの生活に歩み寄って合わせてくれたりしてくれるのでした。

果たして猫がこう言う生き物なのか?あーちゃんがその猫の中で特別なのかは正直分かりません。あーちゃんが初めて本格的に飼う猫の上に、あーちゃんが存命している間は多頭飼いはするつもりはないのですから。

去年、初めて猫の飼育頭数が犬と逆転して空前の猫ブームと言われています。猫に関する経済効果も右肩上がりで『ネコノミクス』と表現されています。私もそのブームに乗ったつもりは全く無いのですが猫は本当に魅力的な動物です。

いつの間にやら猫好きオジサンになってしまった私ですがそうした関係上、ついつい猫に関するテレビ番組を見てしまいます。先日見た番組によると江戸時代にも猫ブームがあったそうです。擬人化された猫の浮世絵が飛ぶように売れて歌舞伎の演目に猫又や化け猫が登場したのも丁度この頃だそうです。

当時、猫は20年生きると人間の言葉を理解するようになり、尻尾が二又に割れて妖怪になると本気で信じられていました。(そう言えば某有名子供向け妖怪アニメに出てくる猫キャラクターは全部、尻尾は二又ですね)本気でそう信じられていた証拠に日本で品種改良された『ジャパニーズボブテイル』という猫の種類があるのですがこれは尻尾が短い丸尻尾の猫なんです。世界的に人気のある種類の猫なのですがこの猫は江戸時代に本当に妖怪化を忌み嫌うことで誕生した品種と言う説が有力です。

あーちゃんも猫又に成れる様に少なくとも20年以上は生きて欲しいです。でも霊的修行者と20年以上一緒に過ごせば妖怪猫ではなく天使猫になると思いますが。

あーちゃんはボブテイルではなく長くて綺麗な尻尾です。これははっきり他の猫との違いが分かるのですが凄く器用に尻尾を動かします。以前、妹夫婦が帰省した際に初めてあーちゃんを見た妹が「尻尾が蛇みたいに動いて気持ち悪い!」と言っていました。確かに実際に他の猫があーちゃんの様に器用に尻尾を動かしているのを見たことがありません。

でも「気持ち悪い!」はないだろう。

 

 

ー  あーちゃん巨大母猫を救助する  ー

私が仕事から帰ってくると必ずあーちゃんが迎えてくれます。これはブゥもしてくれていましたので逆に迎えてくれない猫を私は知りません。でも世の中の猫飼い事情を調べてみるとどうやらしっかり飼い主をお迎えしない猫の方が多数派の様です。

とにかくあーちゃんは人間が大好きな上に輪をかけて私のことが大好きな様です。良く飽きずに毎日べったり出来るものだと感心してしまいます。あーちゃんは超絶甘えん坊です。

一般的にはオス猫が甘えん坊になることが多くメス猫はドライだと言われるのですがあーちゃんはメス猫なのに甘えん坊です。ブゥも甘えん坊のオス猫でしたがあーちゃんはそれ以上の甘えん坊です。

母親曰く、あーちゃんは私が帰って来る時間が近づいてくと階段を登ったり降りたりしてソワソワし始めるそうです。猫は聴覚に関しては犬よりも優れていますので私の車の音や足音で私の帰宅を知ることは理解出来ますが明らかにそれとは違うタイミングで行動し始めるのです。あーちゃんのソワソワで母親が私の帰宅を予感することもあるそうです。

私が帰ったら帰って来たでまた大変です。あーちゃんの喜びが爆発します。猫は表情の変化が乏しいポーカーフェイスと言われますがこれは仕方ないのです。人間もそうですが喜怒哀楽を表すには表情筋を駆使することが必要です。猫は表情筋が人間ほど発達していないのです。

逆に犬は猫よりも表情筋が発達しているために非常に感情の変化が分かり易いです。これは犬も人間も群れで生活する為に非言語コミュニケーション能力が発達した為と言われています。そう言えば猫は単独行動の孤高のハンターですから致し方ないかもしれません。

ではどうやってあーちゃんは喜びを爆発させるのか?あーちゃんひたすら私の足元にまとわりつきます。短く小声で「ニャッ ニャッ」と鳴きながら。これはこれで可愛いのですがこれが毎日です。

もう一つチョット困ったことがありました。私は帰宅してすぐに『水の禊』をします。

外からの低い幽気を自宅に持ち込みたくないからです。当然、お風呂場で『水の禊』をするわけですが、あーちゃんがなかなか足元から離れてくれないんです。無理矢理引き離して『水の禊』を始めるのですが今度はあーちゃんが盛大に鳴き始めるのです。妙に『水の禊』の節回しとあーちゃんの鳴き声がシンクロして思わず吹き出しそうになってしまったこともありました。

でその流れで幽体をキレイにした後、体もキレイにしようと入浴をすることがあるのですがこの時もあーちゃんはまだ盛大に鳴いているのです。こんなことが余りにも続くので一度だけあーちゃんを浴室に招き入れました。

猫は水が余り好きではありません。先祖が砂漠に住むヤマネコだったからです。猫はキレイ好きなのですが犬と違って定期的お風呂に入れる必要はありません。いつも毛づくろいをして清潔を保っているからです。だから殆ど臭いませんほぼ無臭です。そんな猫が水気と水が大量にあるお風呂に興味を持つことなどあり得ないのです。

一体あーちゃんはお風呂で何がしたいのか?

私が浴槽に浸かった状態であーちゃんを浴室に招き入れ行動を観察して見ました。こともあろうに、あーちゃん浴槽の縁に飛び乗り私に向かって盛大に鳴き続けます。あーちゃんが湯船に落ちやしないかとヒヤヒヤしましたがやっとあーちゃんの行動の謎が解けました。

あーちゃんは湯船に落ちて溺れている巨大母猫を助けようとしていたのでした。

巨大母猫は言います。

「あーちゃん、人間はあーちゃんと違ってお風呂に入って汚れてを落とさなければいけないんだよ。溺れているわけではないからね。もう大丈夫だからね。ありがとうネ!」

あーちゃんは私の言ったことを理解したのか、それともそれからも毎日ご飯をくれる巨大母猫が居ることに安心したのか、もう『水の禊』と入浴中に大鳴きすることはなくなりました。

続く

byゆたんぽ

 

※神伝禊法初伝で習うことができた「水の禊」は、「風の禊」へ変更になりました。(2019年8月更新)

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霊猫あーちゃんとの生活 #009」への3件のフィードバック

  1. あーちゃんは本当に利口で優しいですね。羨ましいです。ウチのわがままワンコに煎じた爪の垢を頂きたいようです。

    ウチのワンコは利口ではありますが、とにかく我が強くワンパクです(犬だけに)(笑)

    もう少し年を取れば落ち着きが出るのか心配になるときがあります。

  2. ペットがこちらを心配してくれたりするのって、キュンキュンしちゃいますね~!あーちゃん、気遣いのできる素敵女子なのですね。

    ガンリキさんちのワンちゃんは、ワイルドなイケメンそうです(^ω^)

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