霊猫あーちゃんとの生活 #010

今日のお話の登場猫物を紹介します。

コラテ(愛称コーちゃん)訳あって今、私の会社に居る猫、あーちゃんと同じ保護猫出身。

灰児(ハイジ)近所の野良猫。写真では判り難いが顔には喧嘩で出来た傷がある。この界隈を暴力で支配するボス猫。

アリア(あーちゃん)この物語の主人公、かなりの美猫だが猫間(ネコゲン)関係のストレスから過食に走り太ってしまう。猫づきあいは苦手だが人間は大好き。

 

ー  あーちゃん巨大母猫の為に闘う  ー

前回の〔あーちゃん巨大母猫を救助する〕のお話は猫飼い猫好きにとってはあるある話なのですがどうもそれ以外の方々にとっては眉唾物の話に感じるようです。眉唾物でなければ親バカの自慢話に思えたのかもしれません。

イエイエ! 至って真面目な話しのつもりだったのですがそれでは納得がいきません。ここはあーちゃんのその他の優しい賢いエピソードをお話してあーちゃんの素晴らしさを理解して頂く必要があります。

(親バカの上塗りになる危険性は多分にありますが)

コーちゃんもあーちゃんに負けず劣らずの甘えん坊です。写真では判り難いかもしれませんが丸々太った肥満猫です。あーちゃんも元肥満でしたが今は大分痩せてチョイぽちゃくらいに落ち着いています。丸い猫が人間に甘えてくるとまた違った愛らしさがあります。ただ猫も愛らしいだけの愛玩動物ではありません。犬もそうですが大変鋭い牙を猫は持っています。人間程度の皮膚は簡単に突き抜けて肉や骨にまで達してしまいます。勿論、優しいあーちゃんとて太い牙や鋭利な爪を持っています。

コーちゃんがこの写真を撮らせてくれていた時はコーちゃんの機嫌は大変良く「ゴロゴロ」と喉を鳴らし甘えて来ます。その様はあーちゃんとなんら変わりません。しかし私はこの後、あーちゃんの優しさに慣れ過ぎていて猫が肉食獣だったことを忘れていた自分を悔やみます。

コーちゃんの写真を撮り終えてコーちゃんを大型ケージに戻す段になってコーちゃんを捕まえケージに戻そうとするとコーちゃんが嫌がって逃げようとします。まだ広い場所で遊び足りないのでしょう、しかしコーちゃんを捕まえてケージに戻そうとすると扉を開けるのに手間取りコーちゃんが私の手から逃げ出してしまいます。2回目にコーちゃんを捕まえた時にコーちゃんは「フーッ」と威嚇してきました。

最初は何かの聞き間違いだと思いました。だってあーちゃんが私と母親、年に1〜2回来てあーちゃんを追いかけ回す甥っ子姪っ子にさえ「フーッ」などと威嚇したことなど1回もありません。2回目はケージに近づく途中で体をよじってコーちゃんが逃げ出しました。3日目には完全にコーちゃん私が近づくと「フーッ」と威嚇しています。空耳ではありませんでした。

もうここまで興奮しているとラストチャンスです。ケージの扉を開け放したままコーちゃんを捕まえます。もうコーちゃんは「フーッ」どこか「ギャー」とか「グワァー」とか叫んでいます。人の言葉にすれば

「ヤメロー!  テメー!  ぶっコ◯スぞー!」でしょうか?

しかし私も後がないのは理解していましたので必死です。コーちゃんに逃げられないように首根っこを掴みます。

『ガブッ!!』

コーちゃんの牙が左手薬指の先に突き刺さります。一瞬コーちゃんを離しそうになりましたがそのままコーちゃんをケージに入れ扉を閉めました。

猫の牙を侮るなかれ薬指から大出血です。床にぽたぽたと血が滴り落ちます。猫に限らず動物の歯牙は雑菌の巣です。野良猫であれ飼い猫であれ同じです。ここで毒猫に咬まれた場合の応急処置方法をお伝えします。

先ず直ぐには止血をしません。傷口が大きすぎて出血量が多い場合は別ですがこの場合だと患部を水道水で洗います。貯め置きした水ではなく蛇口から流しっぱなしの状態の流水で洗ってください。直ぐに止血しようとすると患部に残った雑菌が血流に乗って体中に回ってしまうので逆に感染症のリスクを高めてしまいます。1〜2分流水で洗ったあと清潔な布かテイッシュペーパーで傷口を押さえます。この時しっかりと圧力をかけて押さえます。これは圧迫止血法と言って応急処置の止血法としては一番簡単で効果も高い方法です。覚えておいてください。5分以上安静な状態で圧迫したあと出血した患部を観察してください。滲み出る程度の出血ならもう止まっています。後は絆創膏やガーゼ、包帯等で傷口表面の保護をしてください。

※ちゃんと救命救急講習で習った内容です。最近は心肺蘇生法だけでなくAEDの使い方も教えてくれます。興味のある方は地域の消防署のホームページで調べてください。修了証書ももらえますし講習費はかかりません。

 

なんでもそうですが感情のある生き物を怒らすと本当に怖いですね。特に自己保存や自己防衛のスイッチが入ると手がつけられません。まあこれは人間も一緒ですし人間はもっとタチが悪いですけどね。

猫のこういう一面を見るとあーちゃんがいかに優しくて穏やかな猫だと言うことを再認識させられます。でもあーちゃんはまったく感情を爆発させたことがないわけではありません。

ここでハイジの登場になります。

ハイジはボス猫です。家の庭もハイジのテリトリーです。何故テリトリーだと判るかというとハイジは家の庭を通りすぎる時、必ずスプレーをして去って行くからです。スプレーとは猫のマーキングの一種で少量のオシッコをかけて縄張りを主張することです。これは発情期を経験したオス猫が行いますが家の庭を通る猫でこのスプレーをするのはハイジしかいません。

家の庭は色々な野良猫が通り過ぎていきます。たまにそんな光景を目にすると私があーちゃんに「あーちゃん!あーちゃん!猫さん来たヨ!一緒に見る?」とあーちゃんを誘って2人で庭を横断する野良猫を眺めていました。あーちゃんは猫を見るのは苦手ではないようです。

とある日、2人で庭を眺めていると灰色のガタイの良い野良猫が来ました。それがハイジでした。ハイジはゆっくりこちらに近づいてくると突然、牙を剥き出し唸り声を上げながら私とあーちゃんに襲いかかってきました。ただ室内飼いのあーちゃんを外に出さない為に扉は閉まっています。換気の為に一部は網戸だけになっています。ハイジはその網戸に体当たりしてくるのでした。

心優しく穏やかな猫あーちゃん、当然のように争いを好まず逃げるかと思いきやあーちゃん猛然とハイジに立ち向かっていきます。網戸1枚を挟んでハイジと大喧嘩します。

そんなハイジとの小競り合いが何回かあった後、あーちゃんとハイジがもの凄い大喧嘩をしたことがありました。いつになく激しい喧嘩にさすがにあーちゃんが心配になってあーちゃんを引き離したことがありました。

興奮して喧嘩している猫のあいだに割って入るのは危険なことです。怒りに我を忘れているからです。しかし今回の喧嘩ばかりは何かのはずみであーちゃんが怪我をしそうです。ここでコーちゃんの一件を思い出してみて下さい。いくら人馴れした猫でも興奮していると何をしでかすか分かりません。私はあーちゃんに引っ掻かれたり咬まれたりすることを覚悟してあーちゃんを無理矢理引き離しにかかりました。

あーちゃんの体を掴んで引き離します。

あーちゃんは私を咬むことも引っ掻くこともしませんでした。ただ冷静になった訳ではありません。「ハア  ハア  ハア  ハア」と今まで聞いたこともない息づかいをしたままです。

ここで全てを理解しました。あーちゃんはハイジから巨大母猫を守るために立ち向かっていたのでした。そういえば今までの小競り合いもみんな私がいる時に起こり、あーちゃんからハイジに喧嘩を仕掛けたことが一度もなかったことを思い出しました。

あーちゃんは本当に大切な猫です。(感涙)

続く

byゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 #010」への4件のフィードバック

  1. ゆたんぽさんは本当に物知りですね!毒猫に噛まれた時の応急処置、覚えておきます。

    コーちゃん可愛い顔ですが、ストレスが溜まっていたのですかね?

    ハイジはさすがボスだけあっていい面構えですね!

    それにしてもあーちゃん。泣ける!!

    自分も、大切な存在をそのように身体を張って守れるか?

    自問自答してしまいます。

  2. あーちゃんは本当に優しいですね~!(*´艸`*)
    普通、猫を飼ったら手は傷だらけですよ(苦笑)

  3. あーちゃんのお写真、雰囲気なんだか色っぽいです(^ω^)
    ゆたんぽさんとあーちゃんが並んで窓を眺めている風景が浮かんできますね~。

  4. 猫もそれぞれ個性があるんですねぇ。
    ほんとに、あーちゃんは優しい!(ToT)

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