「幽体の悲劇」を再読して

久し振りに、本書『幽体の悲劇』を再読させて頂きました。

本書の『はじめに』において、《水波一郎先生》は、

「これまで、世の中に溢れるほどあった霊的な本は、霊魂の世界の法則とか、悪霊とか、高級霊魂とか、霊魂の世界の光景とか、そういったものばかりでした。」

とされた上で、

「しかし、本書はまるで違います。今、生きている私達の『幽体』、そして、その意識にも注目しているのです。これまでに、そうした本を私は見たことがありません。

皆さんは、初めて、自分自身が『霊的生命体』である、と知ることでしょう。『霊魂』や『霊的な事柄』は、実は、一人一人の人生と、深く、深く、関わっているのです。

本書では、そうした事について、なるべく分かりやすく解説したいと思います。」

と述べておられます。

《幽体》とは、肉体と重なっている霊的な身体で、独自の意識を持っていますが、通常は、この物質界においては、肉体の意識が前面に出ているので、表面で自己を主張することも、肉体と離れて自由に行動することも出来ません。

とはいえ、肉体と重なっているのですから、肉体の意識に強い影響を与えることがあり、時には《幽体》の意識が、人生の幸不幸を決定付けることもあるようです。

本書では、その《幽体》が、人間の受精、そして、この世への誕生から、成長期を経て成人し、やがて老年期を迎えて他界するまでの一生において、どのように関わり、自己主張するものであるのか?それが、様々な場面ごとに、細かく丁寧に説明されています。

また、人間が所有する、もう一つの霊的身体である《霊体》の意識の関わりについても、かなり詳しく言及されています。

ここで問題になるのは、《幽体》の中には、各人の過去世の未浄化な心情が潜在していて、それが今回の人生で遭遇する出来事をきっかけに甦ってきて、肉体の意識を振り回す程の、大きな影響を与えることがあることです。

ある出来事をきっかけに、ある感情が湧き起こってきて、どうにもコントロールが出来ず、その感情に引きずられてしまう、等という時には、過去世の《幽体》の心情の影響力が強まっているのかもしれません。

そして、肉体を成長させ、健全化するためには、適切な栄養摂取が欠かせないように、《幽体》を成長させ健全化するためには、《幽体》にとっての、栄養摂取が欠かせないのでした。

《水波一郎先生》は本書の『第7章 成人の章(結婚編)』の『8、少年期の教育』において、以下のように述べておられます。

「中学生にもなれば、霊的な栄養を補給し、幽体を強くし、出来れば、幽体の意識に霊的な意味での感動を与える事です。これが最高の教育になります。

子供は、大人になる過程で、様々な事に感動します。そうして、子供の意識は大人になっていきます。幽体の意識にも感動が必要なのです。

そうした感動をどこかで探せれば良いのです。
私の所では、そうした人達の為に、神伝禊法や神伝鎮魂法を教えています。幽体の意識にとっての最大の感動が、ここにはあります。

また、神伝禊法は過去世の心情を和らげる事も出来ますし、神伝鎮魂法は幽体を成長させる事も出来ます。
双方とも、高貴な霊的世界からもたらされた神秘的な秘技なのです。」(ペーパーバック版135~136ページ)

ここでは、中学生を対象に述べておられますが、《神伝禊法》・《神伝鎮魂法》が大切なのは、大人でも同じことです。

また、『第9章 他界の章』の『3、新しい世界-誰もが知っておくべき世界』では、

「幽体は、高貴な霊魂研究に基づいた、高度な霊的トレーニングなしでは、活力を持つことができません。この幽体に欠かせない霊的トレーニングの技法を学ぶためには、きちんとした体系を持つスクールが要るのです。」
(ペーパーバック版158ページ)

と、改めて《契山館》で《神伝の法》を習得することの重要性を強調なさっておられます。

現在では、これらの《神伝の法》の霊的トレーニングを行わなければ、《幽体》が活力を失い、不健全となって、不道徳な霊魂や邪霊の干渉を受けてしまい、思わぬ不幸に見舞われるようなこともあるそうです。

また、肉体の死後も、《幽体》が不健全では、幸せに生活出来る世界に入ることは難しいそうです。

詳しくは、ぜひ、本書をお読み頂きたいと思います。

《水波一郎先生》著《幽体の悲劇》は、
紙の本ペーパーバック版と、電子書籍kindle版が、
いずれもアマゾンで販売されています。

ご参考までに、本書の目次を転記しておきます。

目次

はじめに

一 誕生の章
一、新しい生命の誕生
二、母体の中で
三、栄養不足
四、出生

二 乳児の章
一、乳児の本能
二、乳児の心
三、乳児の記憶
四、乳児の幽体

三 幼児の章
一、幼児の心
二、心の不思議
三、幼児と社会
四、園児の思い
五、幽体の涙

四 少年少女の章
一、ストレス
二、我慢の限界
三、念による対決
四、夢の世界
五、二人の自分
六、反抗期

五 思春期の章
一、人間の意識
二、勉強と幽体の意識
三、スポーツと幽体
四、プロ的なスポーツと幽体
五、恋愛の霊的事情
六、好み
七、恋愛と過去世
八、恋愛と霊魂
九、恋愛と霊魂の干渉
十、友情と霊魂
十一、イジメの霊的事情

六 成人の章(仕事・日常編)
一、仕事
二、念による戦争
三、幽体のSOS
四、霊魂の干渉
五、霊能力願望
六、高級霊魂

七 成人の章(結婚編)
一、結婚、そして、離婚
二、性行為と幽体
三、霊的な気
四、妊娠
五、胎児の意識-霊的な生命体として
六、子育てと父親
七、幼児教育
八、少年期の教育
九、思春期の教育

八 老年の章
一、肉体の衰え
二、機能低下と幽体
三、近づく死
四、死への準備

九 他界の章
一、離脱
二、眠り
三、新しい世界-誰もが知っておくべき世界
四、騙されるなかれ
五、ある男子

終わりに

byなおいー

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「幽体の悲劇」を再読して」への2件のフィードバック

  1. 何か一つの事を考える時、自分の中でいろんな考えが出てくると思います。

    その中の一つがもしかしたら幽体の意識の主張かもしれません。

    今までの人生を振り返って思い出して見ると「あるある」と思うよなことも書いてあります。

    人間の心の謎が解けると思います。

  2. 幽体についてこんなに詳しく書かれている本は他にないと思います。
    生まれた時からずっと重なっていて、死後は自分が使う大事な体(幽体)について、気になった方は是非、読んでみて下さい(*≧∇≦)b

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