「ネコの死後はどうなるの?」を再読して

今回私は、本書を、人間の救い、人間が学ぶべき事、人間が為すべき事、との観点から、再読させて頂きました。

本書は、寿命を迎えて《幽質界》という《死後の世界》へ入った5匹のネコの兄弟姉妹と、《幽質界》で知り合い仲間に加わった1匹の犬の、合計6匹の元ペット達を主人公に、物語風に話が進んでいきます。

言い換えれば、この6匹のネコと犬の他界後の経験から人間が学ぶべき事、という視点から再読させて頂いたということでもあります。

結論から申し上げれば、この6匹の他界後の経験は、人間の他界後の経験と共通する部分もあり、学ぶべき重要なポイントは全く同じであったと言えると思います。

人間も動物も、この世では肉体と《幽体》という霊的な身体が重なっています。

しかし、肉体が死を迎えると、この《幽体》が肉体と離れて、《幽質界》という《死後の世界》へと入っていくのです。

そして《幽質界》は、《幽体》の成長の度合いに基づいた階層に別れている世界なのだそうです。

なぜかと言えば、《幽体》は成長すればするほど、《オーラ》という霊的な光を強く放つようになり、その強い《オーラ》の光は、より《幽体》が未成長な存在にとっては、眩しすぎて耐えられないのだそうです。

逆に、《幽体》が、より成長した側からみると、《幽体》が未成長だったり、不健全な存在からは、出ている《オーラ》が暗過ぎて、よく視界に入らないのだそうです。

ただ、お互いの《幽体》の成長の度合いが同じで、《オーラ》の光の強さが同程度の者同士だと、お互いに眩しいとも、暗くて見えないとも感じなくてすむそうで、結局、《幽体》の成長の度合いが同じで、《オーラ》の放つ光の強さが同程度の者同士しか、同じ階層に住めないようなのです。

ですから、肉体が死を迎えて、《幽体》で《幽質界》へ入る時に、《幽体》が不健全であったり、未成長であったりして、《オーラ》が十分に出ていないと、同じように《幽体》が不健全であったり、未成長な《霊魂》が集まる階層へ入ってしまうことになります。

そうなると、主人公の6匹のように、たいへん辛く苦しい経験をしなければならないのは、人間も同じなのです。

それでは、そういう階層に入らないようにするためには、どうすればよいのでしょうか?

その方法が、本書を始め、《水波一郎先生》が著された書籍の中で明らかにされています。

あとは、実践するのみです。

以上を前置きとしまして、本書から一部を引用させて頂きます。

『第3章 地獄のような世界』『5 救いの兆し』においては、天使の猫(猫の指導霊)の言葉として、以下のように述べられています。

(引用始め)
「この世界(投稿者注:《死後の世界》の《幽質界》のこと)は幽体で暮らしています。ですから、幽体が過ごしやすい場所でしか生きられないのです。それは、人間も、犬も、猫も、皆同じです。」
(中略)
「ですから、幽体を変化させるしかないのです。人
間の言葉で言う進化が必要なのです。」
(引用終わり)

更に『第7章 希望』『1 愛』においては、人間の霊魂の話として、以下のように述べられています。

(引用始め)
「人間であれ、あなた達(投稿者注:主人公の6匹)であれ、霊魂が進歩するという事は、幽体が成長するという事なのです。その世界、いえ、その階層、その地域で生活するために、適した身体でなければ住みにくいので、その場に合わない身体の場合は、そこに長くは居られません。住みやすい身体ならば、その地域のどこにでも移動できます。つまり、あなた達は、自分の幽体に適した場所でのみ、移動していたのです。」
(中略)
「あなた達の幽体が住みやすい地域には、たまたま、念でイタズラする人間がいました。それが問題だったのです。」
(中略)
「つまり、攻撃的な感情が直接的に出ないような、そんな人間が集まっている階層に移動できれば、解決するのです。
そして、その方法は『愛』ではないのです。愛を言うと、逆の結果になりやすいのです。」
(中略)
「愛というのは、考え方によって結果が異なります。」
(中略)
「そうなると、かえって対立してしまうのです。対立が攻撃を生み、お互いの幽体を傷つけ合う事になります。幽体が傷つくと、それまでよりも、下の世界に適した身体になってしまいます。」
(中略)
「大切なのは、あくまでも幽体の成長です。」
(中略)
「幽体を健全にすれば良いのですが、その為には食事です。肉体は食事で大きくなりました。食べないと壊れます。という事は、幽体の食事を摂れば良いのです。」
(中略)
「簡単に言うと、吸収した時に、死後、上の世界に行きやすい幽気と、そうでない幽気とがあります。もっと、簡単に言うと、上の世界の幽気を、ここに持って来れば良いのです。そうすれば、上の世界で暮らす人達の食事と、同じものを得られるのですから、同じ性質の身体になれるのです。」
(引用終わり)

続けて『第7章 希望』『2 幽気』 において、

(引用始め)
「要するに、目印を作って、そこに幽気を集めて、接触したり、吸収したりすれば、あなた達は上の世界に行けるということなんです。」
(中略)
「上の世界の幽気を引っ張れるのは、その幽気と同じような性質の身体を持つ人間か、霊魂だけなのです。それに、きちんとした儀式も要るんです。そうでないと、引っ張れません。
仮に、上の世界の霊魂が、ここに来られたとします。ですが、ここに来られると、その
霊魂は力が出ません。何しろ、その幽体が住みやすい世界ではないからです。力を出すには、儀式が要るのです。同じような幽体を持つ人間がいて、その人が、ここに幽気を持って来てください、と祈れば、多分幽気が来るのです。
ですから、その人に頼めば良いのです。」
(引用終わり)

そして、本書の『おわりに』 において、《水波一郎先生》は、

(引用始め)
「結局、この世の猫や犬を真の意味で救うために、人間が出来る事は、一つしかないのでした。
飼い主が猫や犬の霊魂から見て、眩しく見えるような幽体の所持者になる事なのでした。
そうなれば、猫や犬達も、死後、より上の世界に入る事が出来るのでした。」
(引用終わり)

と述べられています。

引用した部分だけではなく、ぜひ、本書全体をお読み頂きたいのですが、《幽体》が不健全だったり、未成長な状態、すなわち、良好な《幽気》を吸収しないままの栄養失調状態のまま、《幽質界》へ入ることになってしまったら、そこから抜け出すのは、かなり困難なようです。

また、《幽体》が未成長だと、この世においても、《守護霊・指導霊》の視界に入りにくくなってしまい、その指導が受けにくくなりますし、逆に、人間を不幸にするのが生き甲斐のような、不道徳な霊魂の視界に入って、その干渉を受けやすくなります。

ですから、とにかく、この世で生きているうちに、良好な《幽気》を吸収して、《幽体》を成長させることが、何よりも大切なのです。

それには、《契山館》の《研修会》や《集会》に参加する機会を持つことと、それらの機会に習得した《神伝の法》の霊的トレーニングを、日々、実習し続けていくことが、必要だと言えるでしょう。

そして、私達、人間が《幽体》を成長させ、《幽体オーラ》を輝かせることが、ネコや犬を始めとする動植物達の《幽体》をも、成長させることになるわけです。

本書をお読み頂ければ、その事がお分かり頂けることでしょう。

長くなりましたが、最後に本書の目次を転記しておきます。

目次

第一章 この世に誕生
1 生まれる
2 新しい家族
3 それぞれの生活
4 それぞれの猫生( にゃんせい)
5 次の世界へ

第二章 死後の世界
1 それぞれに
2 猫の苦悩
3 幽体の世界とは
4 復讐
5 感謝

第三章 地獄のような世界
1 犬との遭遇
2 人間との戦い
3 猫の攻撃技
4 猫達の会議
5 救いの兆し

第四章 物質の世界
1 久し振りに
2 猫の活動家
3 困った時の神頼み
4 猫、学校へ
5 人間の天使

第五章 この世の猫の救済
1 野良猫
2 除霊
3 霊魂による救済
4 善霊対悪霊
5 神社の猫霊

第六章 戦い
1 民主的な戦い
2 対立する陣営
3 立ち往生
4 霊魂否定派
5 人間同士の戦い

第七章 希望
1 愛
2 幽気
3 戦い
4 猫の世界の救いとは
5 猫って何?

おわりに

byなおいー

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「ネコの死後はどうなるの?」を再読して」への3件のフィードバック

  1. 動物も植物も、人間と同じく幽体がありますので、幽体の健全不健全で死後の行き先が決まってしまうようです。人間には儀式や霊的トレーニンと言う救いの方法がありますが、他の生き物たちにはそれがありません。動植物たちには何の罪が無くても、人間たちが幽的に穢した環境の影響により、死後辛い世界に行ってしまうのです。人間が変わらなければ、全てに悪い影響が行くのです。猫たちを通じて霊的現状を知り、何とか目覚めてほしいです。

  2. 幽体の健全・不健全で死後の世界での幸・不幸が分かれるのは、人間だけではなく、ネコ達も同じなんですよね。
    一番違うのでは、人間には霊的トレーニングを行うか行わないか、自分で決められる自由がありますが、ネコ達のようなペットは飼い主によって決まってしまい、自由がないということでしょうか。人間の責任は重いですね。

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