霊猫あーちゃんとの生活 #025

ー  猫の会話法  ー

最近やたらとタンシオが家に顔を出します。聴力が優れている猫は加えて音の記憶力にも長けています。私の車のエンジン音を記憶したらしく私が帰宅すると間髪入れず正面の門からヒョコヒョコ歩いて来ます。

タンシオはあーちゃんと同じキジトラですがあーちゃんと違ってブルー掛かった瞳の雄猫です。とても人懐っこく必ず撫でくれと寝転んでお腹を見せます。撫でてあげるのですが甘えた声を出すのでその声を聞いたあーちゃんが二階から走り降りてきて「私以外の猫を撫でるなー!!」とばかりに猛烈に抗議をします。私にしてみればタンシオの何倍もあーちゃんを撫でていますし今ではすっかり慣れましたが毎晩、あーちゃんと一緒に寝てもいます。少しくらい譲ってあげても良さげですがあーちゃんはそれでもまだ足りず私をあくまでも独占したい様です。

タンシオは撫でてもらう為に私の家に来ますがエサもチョット与えます。やはり懐く猫には情が湧きます。腹を減らしているんじゃないかとエサを出すのですが食べて行く時もあればお腹を撫でられただけで直ぐ帰ってしまう時もあります。そのタンシオが気に掛けている野良猫がいます。

面子(メンコ)です。メンコは野良の雌猫で顔の模様がお面を付けているようなので面子と名付けました。メンコはタンシオと真逆で臆病で絶対に人間に近づきませんこの写真もやっと撮れてそれを拡大編集したものです。

愛嬌があるタンシオは人間からエサを与えられることが多いのですがメンコはいつも腹を減らしている様でした。私も無尽蔵に近所の野良猫にエサを与えることも出来ないので愛嬌のあるタンシオの様な猫を優先してエサを与えます。しかし何処で聞きつけたのかタンシオ用に準備したエサを他の猫が食べてしまうことも良くあることなのです。それはそれで構わないのですがタンシオに長くエサを与える為にはタンシオが顔を出した時にエサを出しタンシオだけに与えた方がエサの節約にもなり合理的です。

その日もタンシオがやって来ていつものようにお腹を撫でます。「タンシオ、腹減ってないか?」と語り掛けエサを出しますがタンシオは手を付けようとしません。庭の片隅の雑多な物を積み上げているところをジッと見つめています。食べないのなら帰って行くだろうとそこから少し離れた場所でタンシオを眺めているとその視線の先にメンコがいることに気が付きました。タンシオとメンコはお互いジッと見つめ合い1分近く静止していました。声を発してはいませんでしたが私には会話をしているように感じられました。

その時メンコがゆっくりと動き出しタンシオの為に出したエサ皿の前で立ち止まってエサを食べ始めました。よほど空腹だったのか近づくときはおっかなびっくりでしたがいざ食べ始めるとすごい勢いで食べています。タンシオはその様子を眺めています。メンコがエサ皿の方に移動したのでタンシオの方が私の近くにいます。今度は私がタンシオのそばに近づいてタンシオの背中を撫でました。タンシオはまだメンコの食べている様子を眺めています。

タンシオはメンコに自分の食事を譲ったのでした。自分はいつも充分に人間からエサを貰っているので怖くて人間からエサを貰うことが出来ないメンコに話しをして自分の食事を食べることを促したのです。この時点でも私は自分の感じたタンシオの想いに確信を持っていましたがそのあとのタンシオの行動がその確信をより深めました。久々の満腹感を得て何処かへ消えて行ったメンコが残したエサをタンシオが食べ始めたのです。

やはりタンシオは別に満腹でエサを食べなかった訳ではなかったのでした。

こうしたことは別にタンシオだけに限ったことではありません。タンシオ以上にあーちゃんとの間にも良くあることなのです。あーちゃんの想いが私に伝わり、私の想いがあーちゃんに伝わる。テレパシーとも微妙に違うようです。想いが浮かび上がる感じです。

私は霊的修行者ですし、あーちゃんを家の子として迎えた時にはもう既に修行は開始していたので猫には霊的に人間並みの感性を持っていると自身の知識と経験から、あーちゃんと接していて強く感じていました。目に見える肉体上の猫や人間の研究は日々進んでいますが霊的な部分、特に幽体同士のコミュニケーションについては研究どころかその存在すらも否定されることがあります。しかし幽体同士でのコミュニケーションは起こりうると考えています。

昨今、動物と会話が出来る人間がメディアに度々、登場して物議をかもしだしていますがあれは霊魂学の上ではあり得ます。しかし若干の変化球と言うかカラクリがありますので単純に容認出来ない現象なのです。次回はそのあたりを解説してみたいと思います。

しかしそんな通訳を介さなくても普段一緒に過ごしているペットであれば気持ちが通じ合うという飼い主さんもけっこういらっしゃるのではないのでしょうか?これにもある程度の霊的な説明はつけることが出来ます。動物と会話できる人の解説と重複する部分もありますのでまとめて話してみたいと考えています。

あーちゃんは超絶甘えん坊ですが相変わらず抱っこだけは嫌いです。でも時々、あーちゃんの両脇を抱えて後脚を地面に付けたままあーちゃんに顔を近づけてまん丸な金色の瞳を見つめて言います。

「わー可愛い!こんな可愛い猫さん見たことないヨ」

猫には顔の表情を作る表情筋が殆どありません。だから絶対にあり得ないのですが

そう言うと、あーちゃんはニッコリ微笑みます。

続く

byゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 #025」への4件のフィードバック

  1. あーちゃんシリーズの楽しみの一つは、ゆたんぽさんのネーミングセンスです(笑)メンコはあまり美人ではないですね(笑)タンシオ優しいですね!読んでいてほっこりします。

    やきもちあーちゃんとゆたんぽさんは以心伝心でね。私もふと振り返ると誰かがこちらを見ていたり、散歩の途中も、ふと目が行く先に隠れているはずのキジなどが居て、バレバレ状態は良くあります。

    おそらく、幽的に何かが存在し、幽体がそれをキャッチしているのだと思います。

  2. タンシオさんや最後のあーちゃんの笑顔に私もほっこりさせていただきました(^○^)
    人間も動物も、肉の身に幽体を重ねている同士ですし、特に一緒に暮らしている飼い主とペットですと、何か感じ合っていることもあるかもしれませんね。

    猫ちゃん同士が、円になって静かにしているのを見ると、人間には分からないけれど、井戸端会議しているのかなぁと思います。
    猫ちゃんから離れてしまいますが、動物同士の意思疎通を感じさせるもので印象的なのは、鳥の群れがV字で飛ぶ姿です。
    未だにどのように意思を伝えあっているのか、学術的に分かっていないそうですが、幽的な視点で研究しなければ、あんな美しいもの、いつまで経っても人間の脳では分からないですよね。

  3. 感動的な話ですね~!(ノTДT)ノ
    タンシオ優しい~!!
    今の人間たちよりも猫の方が優しいかも(-.-;)

  4. ネコとの以心伝心なんて、素敵ですね!(*^-^*)
    幽体と幽体では、何か伝わることがあるのでしょうかね??まだまだ不思議なことがたくさんあります。

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