分かれ路(Part2)

少し投稿の間が空いてしまいましたが前回の続きの入社後の話をします。大きな企業でしたのでドバッと入社に関する書類が送られて来ました。その書類の提出日兼入社日その後、即研修と言う流れです。全く経験のない業種でその時入社したのは全員が中途入社なのですが約1週間ホテルに宿泊しての長丁場の研修期間が設けられました。細かく時系列も含めてお話ししたいところですが展開のスピードが遅くなりなりますのでさらりと流しますがいわゆる『地獄の特訓』と言う奴でした。

簡単に言うと洗脳研修ですね。とかく組織と言うものは強固に同じ方向を向かせてその集団の意図する目的遂行の為に最大限の効率を生み出す為に『軍隊方式』の命令絶対服従のトップダウンか同じ価値観を頭に上書きして全体の利益達成が個人の喜びで自己成長であるかのごとく錯覚させる『洗脳方式』の2つしか有りません。

私は前者のタイプの会社も経験していますが早々におさらばしています。今回は後者のタイプなのですが生活の為と高いステータスの身分を手に入れていい様に利用されて廃棄された前の会社の人間を見返してやりたいと言う意地もあったので『洗脳方式』に乗っかることにしました。

この『地獄の特訓』もう前時代の遺物です。金を掛けてやる割りにはさして効果がありません。失礼しました効果はありますが1週間で切れます。この研修、ゴールに到達しなければ入社させない、さらに落伍者は人間失格だ的な扱いをするように思考誘導していましたがそれはあり得ません(笑)

企業は人が居なければ利益を生み出せないし、まして人が欲しくて欲しくて中途入社者を募っているのですから大金を払って実施した研修でバンバン落伍者を出す筈がありません。そんなことをしたら研修担当者が更迭されます。しかしそれでも2〜3人は研修期間途中で落伍していきます。その数も計算に入れて多めに内定を出しているのです。思い返せばこの時、この時点で辞めた人間は確実に私より賢い人間なのだと思います。

洗脳に乗っかった私は及第スレスレで研修を終えて入社の運びとなりました。配属先は首都圏近郊の店舗で店長としての赴任でした。遅ればせながらも初めて実家以外から通う仕事を得たのでした。

この仕事はとにかく過酷でした。何が過酷かと言うと実務の知識を殆ど与えてもらってないのにいきなり店舗のマネージメントを丸投げされたからでした。たしかに赴任前に教育店長の下で1ヶ月くらい現場研修をしたのですが私の教育店長、悪人ではないのですがズブの素人に実務の知識を体系的に教育出来るスキルがある人では有りませんでした。いわゆるポンコツです。そんなポンコツに2つも3つも店舗を兼任させて業務を行っているなんてどれだけ人材の層が薄い会社だと日々嘆いていました。

組織とか企業とかは本当に実際に自分が入ってみないと実状は判りません。外からは立派に見えても内部はお粗末で自転車操業と言うことも多々あります。いかに自身の個と言うものに自信があったとしても一旦、集団の中に取り込まれてしまうともはや自力で改革はおろか脱出も至難の業になってしまいます。かく言う私もこの時点では脱出不可能になっていました。私の霊的な退歩と幽体の不健康化が始まりました。

仕事は過酷ではありましたが仕事自体は楽しかったです、ただ何もわからない業務をやらされていることのストレスと学びながら日々の業務をこなすのは時間がいくらあっても足りませんでしたし休日も勤務時間もあってなきがごとしだったのには閉口しました。ちなみにこの会社に在籍していた約5年間の中での連続勤務時間の記録は26時間です(笑)

アミューズメント関係の24時間営業の店舗ですので深夜のバイトがバックレるとこういうことが起きます。正社員は店長1人で後は学生アルバイトか主婦のパートタイム及びフリーターで構成されています。おのずとなにかトラブルがあると唯一の正社員である店長が判断して責任を負う必要があります。今考えると本当に良くやっていたと我ながら感心してしまいます。私の人生における勤勉さはこの時に全部使い果たしてしまいました。

しかし手前味噌にはなりますが私は組織に貢献出来る店長でした。利益が頭打ちだった古い店舗を1人で他の企業に交渉に行って問題解決してブレイクスルーさせたり前任の店長がアルバイトに反乱を起されて機能不全に陥った店舗を立て直して新任の社長が視察に来る程の優良店舗に甦らせたり、しかしそこは洗脳されたふりをするような人間なので全力は出しません。でも会社はその辺はちゃんと見抜いていたらしく簡単には抜けない首輪と簡単には切れない鎖を付けて飼い慣らすことに躍起になっていました。問題のある店長や能力不足の店長の再教育研修会にぶち込まれたりしました。でもクビにも自己都合の退職にも追い込むことはしませんでした何故ならちゃんとやるべきことはやる利益を出せる店長だったからです。

苦労の末にやっと余裕のある仕事が出来るようになったのにまだまだ絞り出せる余力があると思ったのでしょうドンドン仕事が増えて来ます。もう幽体も活力を失い、数々の念を受けて幽体も傷だらけです。霊的には人生最悪の状態です。いくら高い給料が貰えるといってもあの頃には戻りたくないし戻れません。そしていよいよ幽体が悲鳴を上げて動けなくなる時が迫って来るのですがそれはまた次回にお話しします。

続く

byゆたんぽ

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分かれ路(Part2)」への3件のフィードバック

  1. 記事を読んでいるだけでゾッとします。私の場合、組織的な事は大嫌いでしたので避けて通ってきました。頭に来ることがあると、すぐ怒ってやめてしまう我儘な個性だったので、社会人としては底辺に行かざるを得なかったですが、おかげで早めに契山館に出会う事が出来ました。

    宗教を洗脳集団と言う人が居ますが、企業も十分人間を洗脳していると思います。やはり、霊的には後ろに邪霊が操作しているのでしょうか。

  2. 「全体の利益達成が個人の喜び」似たような事をうちの社長も言っていますよ(-.-;)
    嫌になりますよね~(-.-;)

  3. いつもニコニコのゆたんぽさんにこんな昔があったとは。企業も有能な店長さんは絶対手放したくないんでしょうけれど、この後、どんな続きが待っているのかドキドキです。
    精神的・肉体的にきつい職場にお勤めの方ほど、間気の補充など常にメンテナンスが必要ですけれど、霊的トレーニングを知っても、休みがとれなくて諦めた方もいらっしゃるかもしれませんね。
    ニュースで働き方改革なんて放送されてますが、ブラック企業がホワイト企業に変わっていくような世の中に本当になればいいですけれどもね・・・。

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