霊猫あーちゃんとの生活 #033

ー  猫のお喋り  ー

これは以前にお話ししたことなのですが猫は本来、鳴きません。猫同士では鳴く必要がないのです。喧嘩する際の威嚇や発情期、子猫が母猫に自分のいる場所を知らせる時くらいしか鳴き声を発することがないのです、でも猫は鳴きます。あーちゃんも鳴きますがおそらく他の飼い猫と比較するとかなり頻度は低いでしょう。

これもお話ししたことですが猫が鳴くのは人間に対してだけなのです。人間に飼われる生活を選んだイエネコが自分の意志を人間に伝える為に獲得した新しい能力の一つなのです。だから猫が鳴く時は何かしら人間に対する欲求があるときか自分の感情を伝える場合に限定されます。猫は感情豊かで一匹たりとも同じ性格の猫がいないので中にはお喋り大好きでお喋り上手の猫も沢山います。

片やあーちゃんはと言うとあーちゃんは余りお喋りはしません、無口なのです。しかし無口で滅多に鳴かないことはメリットがあります。それは実際に鳴いた時には本当に何かをして欲しいに限られるからです。ここで更に猫の凄いところは鳴き方のバリエーションも豊富だと言うことです。一説によると犬の鳴き方のバリエーションが10種類程度なのに対して猫は100種類以上あるそうです。なるほど、猫好きが口を揃えてうちの猫は喋れると言い張る訳です。

私もあーちゃんが喋った時は大概の意味が分かるようになりました、経験と学習の賜物ですね。なぜならあーちゃんが要求したことと違う行動をすると無口なあーちゃんがずっと鳴いているからです。でもあーちゃんが鳴き続ける時は凄く甘えたいというときが殆どなんですが。

ー  久々のパニック  ー

あーちゃんはいっぱいオモチャを持っているのですがそのオモチャで遊んでくれる人がいないのです。巨大母猫(私のことです)もポンコツ妹猫(私の母親です)も、ものぐさで滅多にオモチャでは遊んでくれません。自分のオモチャ箱に必死にスリスリして遊んでアピールをするのですが徒労に終わります。そんな中でも、どうしてもオモチャで遊んで欲しいのか最近ではあーちゃんは朝のブラッシングの後にかけるコロコロに戯れついてくるようになりました。

これが凄く邪魔であーちゃんが戯れついてくるとあーちゃんから落ちた抜け毛が上手く取れません。あんまり邪魔なので昔やってあーちゃんが嫌がって逃げていった、直接あーちゃんの身体にコロコロをかけるをやってあーちゃんを追い払おうとしたところ逆にあーちゃんコロコロをかけられる刺激が気に入ったらしく大人しくしています。頭とかヒゲ周りは嫌がりますがその他の部分はじっとしてコロコロをかけられます。

ブラッシング後だと言うのに強粘着のコロコロをかけるとごっそりと毛が抜けます。このあーちゃんの反応に良いアイデアを思い付きました。とにかく猫の毛というのは猫を飼うと家中にばら撒かれます。あーちゃんが立ち入らない場合でも服に付いて拡散します。あーちゃんはキジトラ柄なので落ちている毛も一目であーちゃんのものだとわかります。私の車の座席にもいつも2〜3本落ちています。会社の机の上であーちゃんの毛を発見したこともあります。それくらい簡単に服に付いて生活圏に広がっていきます。

私が思い付いたアイデアというのはハンディタイプのコロコロで直接あーちゃんの身体をコロコロして抜けそうな毛を取ってしまえば抜け毛の拡散を今よりずっと少なく出来るのではというものでした。

私がいつも座イスに腰掛けてテレビを見ていると必ずあーちゃんが太腿の上に乗って来ます。ここであーちゃんを撫でたりお腹をモフモフしているのですがそこでコロコロを掛けて見ることにしました。実際にコロコロをかけてみるとあーちゃんは太腿の上から逃げようともせずにコロコロされています。コロコロにあーちゃんの抜け毛がごっそり付いて来ます。ハンディタイプとはいえやはり顔は嫌がりますがその他部位は気持ち良さそうに身を委ねています。もくろみ通りの大成功でした。

しかし悲劇が起こりました。

尻尾の裏を丹念にコロコロしてコロコロがあーちゃんの肛門辺りを上下した時でした。

テレビを見ていてどこから出たのかわからなかったのですがあーちゃんのお尻辺りから何か白い糸のようなものが出て私の服に着きました。モスラの吐く糸そっくりです。

私は微動だにせず表情も変えず声も出しませんでしたので傍目には冷静に見えたかもしれませんが内心はパニック状態でした。

「あーちゃんからなんか出たー!!」

とにかくなんか出た瞬間と出た場所はテレビを凝視していたので見ていません。あーちゃんを太腿に乗せたまま固まってしまいました。直ぐあーちゃんがそれに気づいてもの凄く申し訳なさそうな顔をして舐めてキレイにしてくれます。

「あーちゃん舐めてもいいモンなん?」

とにかく頭の中がパニックでもしかして誰も気が付かなかったけどあーちゃんはオス猫だったとか何か凄い病気なのかとか色々なことが頭の中を駆け巡りましたが直ぐに調べてみようとスマホを開きました。しかしなんて検索して良いかわかりません。わからないままとりあえず

『猫、お尻からなんか出た』で検索しました。

しかし今の検索エンジンは優秀です。

どうやら猫の肛門腺という部位からの分泌物と言うことで間違いなさそうです。病気が原因で分泌されることもありますがあーちゃんの場合はコロコロの刺激が理由でしょう。犬も猫にもありますが存在理由はフェロモン的な役割を担う個体識別の名刺のような働きをするようです。犬が初対面でお互いのお尻の匂いを嗅いで仲良くなるのはこの部位の匂いを嗅いでいるとのことです。よりこの器官を積極的に利用しているのはイタチとかスカンクで『イタチの最後っ屁』を出すところだそうです。

あーちゃんものきっとビックリしたことでしょう。あーちゃんのあんな申し訳なさそうな顔は初めて見ました。

もうよそ見してあーちゃんの肛門にコロコロはしません。

続く

byゆたんぽ

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3 thoughts on “霊猫あーちゃんとの生活 #033

  1. ウチの犬も、何か喋ってるのか?と思えるような泣き方をする時があります。

    場所が場所だけに、何か出てくると心配ですよね(笑)

  2. 猫が本来は鳴かないものだったとは( ̄□ ̄;)!!
    ってイキナリお尻から何か出てきたらびっくりしますよね^^;
    なんでもなくて良かったですε=(´◇`*)ホッ

  3. 猫ちゃんも肛門腺あるのですね。
    あーちゃんのすまなそうな顔、なんとなく目に浮かんできます(^。^;)
    犬は定期的に肛門腺絞りというのをやって、分泌物を出すんですが、これが目にくる感じでかなり臭いです…。

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