分かれ道 ( Part5)

鬱病と診断されるちょっと前に上司から業務上、恫喝とも取れる発言を受けました。これは看過出来ないと考え速攻で労基に相談に行きましたがその時対応してた相談員が夕方に近い時間の為か他人の感情の機微を読み取るのが得意な私で無くても判るレベルで面倒くさそうな思いが表情から見て取れました。大方、定時で上がって飲みに行く算段でもしていたのでしょう、明らかに話を早く切り上げたかっています。別段、違法性のない発言と言うことになりました。

大の大人が真剣に考え、貴重な時間を割いて相談に訪れたのにあなたの仕事は何?と言いたくなる始末でしたが不思議と怒りは湧きませんでした。もう既に病魔に侵されていたのかもしれませんでしたがこの時考えたのは「所詮は他人事か。やはり自分の身は自分で守るしかないな。」と驚くほど冷静でした。しかしこの経験がその後の行動に影響を与えたのは間違いありませんでした。

医師からは直ぐに寮となっているアパートを引き払って実家で療養することを勧められました。鬱病で一番危惧する症状は希死念慮つまり自殺をする選択を取ることなのです。一人暮らしでは自殺を誰も止められないので先ずは同居者のいる環境に身を置くことが原則なのだそうです。

正直言って、私は自殺を選択するような性格ではありません。医師の心配をよそに少々、笑ってしまいました。自殺とは一番縁遠い性格だと考えています。とても怖くて自殺なんかする勇気はこれっぽっちもありません。自殺は自己の攻撃性が自分に向いたものだと言う主張がありますがだとすれば私は自殺を考えるほど追い詰められればその攻撃性を他人に向けるタイプです。「だだでは死なん!お前も連れて行く!」と言ったところでしょうか。

医師にも褒められました(?)普通、鬱病になった人は自分から診察を受けに来ることはあまり無いそうです。大抵の場合、がんじがらめになってから家族に付き添われて来院することが殆どだそうです。しかし治療をしない訳にはいきません。実はこの数ヶ月前に本社の人間が自殺していたのです。以前店長をしたことのある店舗で何代か前の店長をした方でした。電話で何回か仕事上の話しをしたことはありましたが口うるさくて細かく、絶対に友達にはなれないなという人物でしたが今思えば仕事に関して完璧さを求める性格の裏返しだったのかもしれません。

正確な表現をすると自殺というのは私の憶測なのです。会社はこの事実を隠蔽しようと社員全員に箝口令を引きました。この話題を社員同士ですることもタブーとされました。しかしここまですれば病死や事故死な訳がありません。情報管理の徹底さが逆に社員に真実を伝える結果になったのは皮肉としか思えません。また情報管理を徹底していることで会社側に自殺の原因の一端があるということを吹聴しているということに気がついていないところが滑稽ですらあります。事実、この一件から余り時間を置かずに専任スタッフを配した相談窓口を設置しましたので限りなく真実に近い私の憶測でしょう。

通常であれば今後の相談は上司にするのが組織のルールなのでしょうが、私は上司をすっ飛ばしで開設されて間もない相談窓口に直電しました。この上司、決っして悪人ではないのですが組織に毒されもう自身の頭で思考をすることは無い人間だと私に判断されていますので信用出来ません。もしかしたら組織に対して疑問くらいは持っているのかもしれませんがそれに逆らおうとする気概はもう無いのでしょう。私を懐柔して自身の評価を下げないようにうやむやにされるのが関の山です。だから相談窓口に話しをして記録を残し、部下から鬱病の戦線離脱を出した社員であるという責任の一端を担って頂くことに致しました。

この上司、相談窓口に連絡を入れてから直ぐにすっ飛んで来ました。恫喝されてから久し振りの直接対峙する場面です。開口一番、先ず自分に相談せずに直接、本社の相談窓口に連絡したことにブツブツ言っていました。以前のように恫喝されることも考慮してそれぞれ別の場所に隠してあるICレコーダーは録音状態になっていましたが、嫌味は言われたものの比較的穏やかに始まった話し合いにいささか拍子抜けしました。しかしここは戦いの場です、どんな隙を突いて来るか分かりません。出方を伺う為に言葉少なく生気の無い表情で話しを聞きました(勿論、演技です)。

言葉を選んで体調を気遣うフリはしているものの、どうやら病気を理由とした自己都合退職に追い込みたいようです。ここで私のスイッチが入りました。「何度も退職を申し出ているのにまだ利用出来ると思っている内はなだめすかして思い留まらせ、いざ本当に使い物にならなくなったと判断するな否や切り捨てる。それも自己都合退職ダア!」なるほど鬱病の社員を自己都合退職にすれば会社の退職者記録にも余り不名誉な記録が残らず、この上司の人事考察にも病気を理由に自己都合退職した部下がいた程度の記録しか残らない。

そう来たか!

私「休職をさせて頂き病気の治療に専念したいと思います。早く病気を治して仕事に復帰したいと考えています。」

少しうつむいて生気の無い表情で淡々と話しました(勝った!)これは天下の宝刀です。表向き優良企業を装っている会社にはもう私の決定に異を唱えることが出来ません。私の勤続年数ならば最大1年半休職出来ます。誠意のある対応と心からの反省、謝罪があれば私は自己都合退職をして会社を去るつもりでした。でも上司の対応は本気で私を怒らせてしまいました。

「社会人になって1年半も休めるなんてサイコーだ!」

組織も会社も人があってこそ初めて成り立つものです。それがいつの間にやら現在の資本主義経済の中では組織を維持する為の組織、利益を生み出し続ける為だけの会社に成り下がってしまいました。結果、霊的にも簡単に後戻り出来ない深刻な状況を生み出してしまいました。皆、何かおかしいと思いつつ抜け出せない生き方を強いられています。霊的真実を知れば少しは考えが変わると思うのですが。

ちなみに休職が決まって最初にしたことはゲーム機とクリアに時間の掛かる大作RPGゲームを購入したことです。

続く

byゆたんぽ

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4 thoughts on “分かれ道 ( Part5)

  1. 私は鬱病の人の気持ちが分からない人間でしたが、ある経験をした時に短い期間でしたが鬱病のような症状になったことがありました。

    その時初めて鬱病の人も気持ちが理解できました。

    どうにもならないんですよね・・・

    私の場合は何とか立ち直れましたが、神伝の法がなければどうなっていたか分かりません。

    人間の心は複雑です。

    その気持ちを後押ししている別の何かがあるかもしれないのです。

    水波霊魂学を知って頂きたいです。

  2. そんなに休職出来るんですね(*´艸`*)
    直ぐにゲームを買うとはさすがです(*≧∇≦)b(笑)

  3. 資本主義も形を変えた戦争なのでしょうか。
    会社から生み出される利益の中に多くの人の苦悩が詰まっている様な感想を抱きました。

  4. 私の知人にゆたんぽさんと同じような状況になった人がいて、相談に付いていったことがあるのですが、意外に行政って動いてくれないんですよね……。今、孤独感に苦しんでおられる方も大勢いらっしゃると思いますが、自分には、道を開いてあげたいと真に願っている存在がいることを知ってもらえたらと思います。

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