イタリアこぼれ話(その7)「列車の中は携帯電話で話し放題」

細かいことですが、イタリアには車両の床下にモーターの付いた電車は、地下鉄などを除くとあまり走っていないので、ここでは列車としています。

主要幹線が電化されていないというわけではないのですが、日本と違って、電気機関車が動力を持たない客車を牽引しているのが普通なのです。

さて今回は、携帯電話のお話です。話し放題と言っても、通話が無料というわけではありません。

列車の中で、携帯電話での通話が禁止されていない、という意味です。

私がイタリアに滞在していた1990年代の後半は、イタリアでも急速に携帯電話が普及した時期でした。

私はイタリアで最初に携帯電話を持ったのですが、列車内やレストランなどを始め、飛行機内と病院、コンサート会場内などを除けば、ほとんどの所で自由に携帯電話を使用することが出来ました。

ところが日本へ帰国したら、携帯電話での通話が禁止されている所だらけで、自宅以外で、いったいどこで使うのだろう?と不思議に思ったものです。

これはあくまでもイタリア人との比較の話で、良い悪いではないのですが、日本人は一般的にイタリア人と比べると、他の人の行為や、人目を気にし過ぎる傾向が強いようです。

たとえば列車の中は走行音がうるさいですから、電話での話し声は大きくなりがちです。

でも、他の人が大きな声で話しているのなら、自分も大きな声で話せば良い、言い換えれば、自分も大きな声で話すけど、他の人が大きな声で話すことも気にしない。人目も気にしないし、他の人の行為も気にしない、というのがイタリア人の一般的な意識のようなのです。

これはイタリアでの話ではありませんが、携帯電話の通話可の車両と、不可の車両が別れているなどという国もありました。

この制度は、自分も話すが、他の人の通話は気にしない、という人が乗る車両と、他の人の通話は許せないけど、自分も話さない、という人が乗る車両が分けられるので、便利なシステムかもしれません。

その他、犬や猫などのペットと同乗可の車両のある国というのもありましたし、イタリアには、自転車をそのまま持ち込める車両が連結されている列車がありました。

日本でも、ごく一部の地域であったかもしれませんが、自転車で駅まで行って、自転車ごと列車で長距離を移動して、降りたらまた自転車、というのは便利そうですね。

byなおいー

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イタリアこぼれ話(その7)「列車の中は携帯電話で話し放題」」への3件のフィードバック

  1. 国民性が違うと、常識も全然変るのですね・・・

    確か、群馬の上毛電鉄が自転車を持ち込めると記憶しております。

  2. 確かに日本人は他の人の事とか人目を気にしますよね~。
    そして自分に厳しい人は、だいたい他人にも厳しいですし^^;

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