イタリアこぼれ話(14)「レストランで注文する必要があるもの」

イタリアで正式なレストラン(伊語でリストランテ)=予約が必要なような高級店に入ると、通常はコース料理になるように、メニューの中から順番に選択していきます。

イタリアのコース料理は通常、前菜(伊語でアンティパスト)→パスタやスープ等の第1料理(プリーモ・ピアット)→メインの肉料理や魚料理等の第2料理(セコンド・ピアット)→デザート(ドルチェ)という順番になりますが、必ずしも、その全部を注文する必要はありません。

例えば、少食の方や、あまり食欲のない方が無理に沢山注文して、大量に食べ残すよりは、最初からコースの一部を省略した方が、お店での印象も良いでしょう。

やはり食べ残すと、料理が口に合わなかったと、取られる可能性が高いでしょう。

しかし、コース料理の中の、何でも省略出来るのかというと、そうではありません。

やはりメインの第2料理は必ず注文するべきです。メインの料理には、店側でも一番力を入れていますし、1皿当たりの単価も高いので、メインを省略されては、店の経営にも影響が出てしまうからです。

そのため、メインの料理を注文しないと、全ての料理提供を拒否されて、テーブルを空けるように迫られる事もあると耳にしました。

そうなると、前菜か第1料理のどちらか+メインの第2料理が、レストランで最低限、注文すべきものだと言うことになります。

食べられなければ、デザートも省略可能です。最初にメイン料理までを注文しておいて、メイン料理を食べた後に余裕があればデザートを注文するのでも構いませんし、メインを食べ終わった直後なら、デザートをキャンセルする事が可能な場合も多いでしょう。

また飲物は通常は水+ワイン(ヴィーノ)を注文することが多いでしょう。

ワインは正式と言うか、多く飲む場合は、最初にスプマンテ等の発泡性の白ワイン、前菜から第1料理にかけて白ワイン、メインの第2料理が魚料理の場合は白のまま、肉料理の場合は赤ワインに変えるといったパターンが多く、最後に食後酒を飲む場合もあります。

しかし、飲物も無理に沢山飲む必要はありません。水は必ず頼むとして、アルコール飲料が少量しか飲めなければ、一杯のグラス・ワインでも構いませんし、ワインが苦手ならビール等でも構いません。もちろんソフト・ドリンクでも大丈夫です。

なお、高級店では量より質で、あまり一皿の分量は多くないのが普通なので、極端に少食の方以外は、あまり食べ切れないという心配はないと思います。

また、リストランテと看板が出ていても、ピッツァを置いている店や、観光地の店などでは、気楽に食べたいものを頼んで大丈夫です。

また、そのような店では、セット・メニューや、ツーリスト・メニューのような、あらかじめセットされたコースを用意している所が多いようです。

byなおいー

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イタリアこぼれ話(14)「レストランで注文する必要があるもの」」への3件のフィードバック

  1. やはり高級店はプロ意識が高いですね(^.^)

    私の場合、イタリアに行けるチャンスは一生ないと思いますが、迷わずピッツァが置いてある店に入ります(^.^)

  2. 入るお店によって、ルールやシキタリってありますもんね。
    考えてみると、田舎の小さな町にも独自ルールがあったりしますし、
    その時々に必要なお作法を無視して自分勝手に生きてしまったら、追い出されることだってありますよね。

    地上より、更に空気を読まねばならないのが、幽質界なのだそうです。
    地上の常識がまるで通じない世界ですから、死ぬ前にお勉強&幽体の体質改善をせずに入ってしまったら、追い出されたり、袋叩きにされたり・・・なんてものじゃない苦しみに遭いかねません・・・。
    あの世のルールを勉強いたしましょう。

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