イタリアこぼれ話(19)「イタリア語とスペイン語」

私が「イタリアに6年間居ました」と言うと、「ではイタリア語はペラペラですね」等と言われることがあります。

でも実際には、せいぜい旅行をするのに困らず、最低限の日常生活が送れて、専門分野の音楽関係の方と意思の疎通が出来るレベルでした。

私などは勉強嫌いなので、ほとんどイタリア語を勉強しませんでしたし、何よりイタリア人と会話をする機会が少なかったと思います。

やはり外国で生活しても、その国の言語で、積極的に話す機会を持たないと、5年居ても10年居ても、上達は限定的だと思います。

イタリアと言うと、料理の勉強に行く方も多いですが、それらの方はイタリア料理店に研修に入ると、毎日、15時間前後もイタリア人に囲まれた生活になります。

当然最初は、イタリア人との意思の疎通に苦労するわけですが、イタリア語の勉強などしなくても、半年後には、かなり話せるようになって、1年後にはイタリア人と冗談を言い合ったり、口喧嘩を出来るようになることも、珍しくはないようです。

もっとも、文法的に正確な会話をしようとするならば、ある程度の机上の学習も必要になるでしょうが、一般的に会話で大事なのは、正確性よりも、あくまでも意思の疎通が出来るかどうかだと思います。

だいたい母国語で会話をしている人は、通常は誰も文法書通りの会話をしていないはずです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回はイタリア語とスペイン語の関係性に関するお話です。

イタリア語とスペイン語は、共にラテン語から派生した兄弟のような言語ですから、かなり似ていると言えます。よく、方言の違い程度の差異しかないなどと言われます。

同じくラテン語から派生した言語の中には、フランス語やポルトガル語もありますが、文法はともかく、発音はイタリア語とは遠い感じがします。

聞くところによれば、ルーマニア語がイタリア語に近いそうですが、私はルーマニア語を知らないので未確認です。

イタリア語とスペイン語が、どれくらい近いかと言うと、私はスペインを旅行する時は、イタリア語を使用しましたが、ほとんど困ったことはありませんでした。

ちなみに、フランスやポルトガルでは、イタリア語はほとんど通じませんでした。

また、イタリア人の友人の話では、イタリア人とスペイン人が、それぞれの母国語で話しても、意思の疎通には困らないそうです。

ただし、あまりにも似ているので、イタリア人がスペイン語を、スペイン人がイタリア語を、正確に習得するのは、なかなか難しいようです。

どうも私は外国語の習得が苦手で・・・日本語も怪しいですし、語学以外でも苦手なものだらけなのですが・・・英語などは中学校の教科書が???です。

霊魂になれば、言葉が不要で、どの国の人とも意思の疎通が可能になるそうですから、語学の苦労から解放されるのが楽しみです。

byなおいー

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イタリアこぼれ話(19)「イタリア語とスペイン語」」への3件のフィードバック

  1. イタリア語とスペイン語が似ているなんて、知りませんでした。文化って面白いですね(^v^)
    若い頃、いくつかの農家さんに実習に行っていたのですが、ある地方でおじいちゃん達が話している方言の単語が全く分からずとまどったことを思いだしました。
    言語の不自由が無くなる幽質界・・・そういう自由はやっぱり憧れてしまいます。

  2. 記事を読んでいるだけで頭がこんがらがりました(;゚ロ゚)

    語学の勉強をしなくても、一年で冗談が言い合えるというのも驚きです。

    幽質界は、ある意味シンプルですね!

  3. 外国語って、全部難しくて、何ヶ国語も話せる人って凄い!って思っていたんですけど、
    意外と似ている言葉ってあるんですね~( ̄□ ̄;)!!

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