霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #007

さあ大変です!

猫を飼うと決めたもののどう飼ったら良いのか皆目見当がつきません。今まで飼った経験があると言えば金魚、文鳥、インコくらいです。哺乳類は初めてです。昔、小学生の頃、捨てられていた子猫を二度程拾ってきたことがありましたが今と違いインターネットなど無い時代でしたので育て方も分からず直ぐに死んでしまいました。今から考えると母猫から離すには余りに幼い子猫達でした。余ほどの知識や飼育環境が整っていなければ無理だったのだと思います。残酷な人間はいつの時代にもいたということですね。

幸いブゥは1歳未満だとおもわれますが母猫レーマニーの庇護はもう必要ありません。衣食住が整えば生きて行けます(天然毛皮を持っているので〈衣〉は不要ですね)あとは飼育環境ですがこれには3つの方法があります。外飼い、半外飼い、室内飼いの3つです。

外飼いは家の外で生活させエサだけを朝晩与えるものです。でもこれは野良猫にエサを与えることと変わりません。病気や怪我のリスクが格段に高くなります。平均寿命も野良猫と変わらず5歳前後になります。またこの場合、近所の低い幽気がついてしまう危険性がありますので天使猫候補には余り良い環境ではありません。

次の半外飼いですがこれは自由に外出はさせるもののあとは家の中で生活させるものです。郊外で猫を飼う人がよく行う飼育法です。勿論、不妊、去勢手術をして予防接種をするという前提ではありますが平均寿命は10歳くらいになります。しかし交通事故のリスクは野良猫と変わりませんし、以外と病気の発見が遅れるという場合もあります。迷子になって帰ってこないということもあるでしょう。低い幽気の付着は外飼いと変わらないとおもわれます。

最後は室内飼いですがこれが最近では獣医師も推奨する現在の理想の飼育法だと言われています。ちょっと昔の人は自由に猫が外に出れないというのは可哀想でストレスが溜まるものと思い込んでいる方が多いようですが実は猫にとって自身のテリトリーの大小は余り関係なく自身の決めたテリトリーを侵されるのが最大のストレスだと分かってきています。つまり家の中程度の広さでも自身のテリトリーが確立すればそれを侵害されない限りは猫にとってはなんのストレスも感じず快適な生活を送れるということなんです。完全室内飼いに適応した猫は外に出たがることもありません。

加えて飼い主の猫に対しての健康管理もしやすく他の猫から病気をもらうリスクも低く抑えられます。無論、不妊、去勢手術は必須です。室内飼いと言えども発情期になると猫はパートナーを求めて外に出たがりますから。室内飼いをすると平均寿命は14歳前後になります。そして一番のメリットとしては外の低い幽気に接触しにくくなるのと同時に霊的修行者と生活を共にすることで猫の幽体の健全化にも役立つことでしょう。

天使猫候補のブゥには室内飼いしかありません。

しかしここで問題があります。ブゥはたとえ短い期間と言えども野良猫の生活を送っていました。外の生活を知っています。人懐っこいとはいえ、いきなり室内飼いはちょっと無理でしょう。でも季節は晩秋から初冬になりつつあります。ブゥにとっては初めての冬になります。心配です。どうしたものかと思案にくれるなかブゥが毎朝、エサをねだりにくるベランダにブゥ専用の猫ハウスを作ることにしました。

発泡スチロールの保冷ボックスの横をくり抜いて箱型の屋根と壁と床を作りました。その中に猫用のプラスチック製の皿形のベッドを置きました。床にはレスキューシートと毛布を敷きました。更に発泡スチロールのボックスの上からサバイバルシートを覆い被せレンガの重しを乗せます。ブゥはシートを被せた横の隙間から出入りしますがこれで風の吹き込みは防げます。雪が積もる時期になったら家の中に入れて欲しいと、きっとブゥの方から言ってくることでしょう。そうやって完全室内飼い計画を押し進めようと考えました。

ただもう一つクリアしなければならない問題があります。「この猫ハウス、ブゥが気に入ってくれるだろうか?」

猫は恐ろしく好みにこだわりがあります。食事、オモチャ、ベッド、爪研ぎ、トイレ、人間がこれいいと思って購入しても猫様が「却下!!」されると新品の猫グッズが増えていきます。人間の好みに合わせてくれることはまずあり得ません。時々、どちらが飼い主か分からなくなります。特に寝具や寝る場所は猫にとっては個性と主張のオンパレードです。世界中の猫、1匹1匹全部違います。

この猫ハウスを作り上げる前はブゥが何処で寝起きしているかは分かりませんでした。ご飯の時間に扉の前で待っていることがほとんどでしたから。ただ、扉を開けるとブゥが居ることが多かったので直ぐ近くには居たのでしょう。

ブゥの猫ハウスが出来上がった日の夜はけっこう強めの雨が降っていました。気温も低く肌寒い夜だったことを覚えています。夜中にトイレに起きた時、ブゥとハウスのことが気になりベランダへの扉を開けて見て見ました。扉を開けて気がつきましたが本降りの雨でした。ブゥの姿は見えません。

『ブゥいるか?』声をかけてみます。

風除けのサバイバルシートがガサガサと揺れてハウスとシートの隙間からブゥが出て来ました。

私、ガッツポーズです!

続く

by  ゆたんぽ

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霊猫あーちゃんとの生活 episode ZERO #007」への3件のフィードバック

  1. 猫ハウス気に入ってもらえて良かったですね!(*´艸`*)
    猫は本当に気まぐれですからね~^^;

    猫って室内飼いが良いんですね( ̄□ ̄;)!!
    猫も外に出たいものだろうと思って半外飼いでしたよ~。
    室内飼いが良いとは___φ(゜ー゜*)メモメモ♪

  2. ゆたんぽさんとブゥの距離がだんだん近づくのが微笑ましいですね。あーちゃんシリーズで猫の習性が勉強になり、最近では近所の猫の見る目が変わってきました。その中に、ブゥと同じ柄の猫もいて、妙に意識するようになってしまいました。とりあえず、長野の寒い冬が来る前に、猫ハウスが無駄にならなくて良かったです。

  3. 私は犬飼いですが、ガッツポーズのお気持ちはよく分かります。
    動物の気持ちを考えながら、色々準備されるゆたんぽさん、とても哺乳類初めて、とは思えません!

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